大阪府の人口は約880万人。うち、大阪市に250万人余りが集中している。
これは横浜市に次いで、全国第2位の多さ。
神戸市は144万人で全国5位。京都市は139万人で6位。和歌山市になるとぐっと減って40万人。奈良市が36万人。大津市が28万人である。
それでは、大阪第2の都市はどこか。これが意外にも答えられる人が少ない。自分の住む町の人口でさえ知らない人も結構いる。
左の表は、大阪府下33市の人口であるが、7位の吹田市までが滋賀県の最大都市を上回っている。
ところで、中心部や北摂方面の人口が減少もしくは微増なのに比べて、河内や泉南方面では伸びている。
特に、交野市(かたのし)はこの5年間で、
13.9%の伸び率。
数年前ではコウノシとかコウヤシとか呼ばれ、大阪府民であっても読み方どころか、その存在さえ知らない人がいた町である。
3年前、大阪市内から交野市にに移り住んだKさんは、「子供が成長してきてまず考えるのが、環境。友達の家に遊びに行った時、水道の水を一杯もらったの。それが、ものすごく美味しくて・・・」
大阪市内ではドブ臭くて、とても飲めた代物ではない水道水が非常に美味しかったらしい。
交野には現在、作り酒屋が2軒
片野桜・山野酒造株式会社
酒半・大門酒造株式会社あるが、これは水の美味いことの証明。
市の広報室によると、「水道水の6〜7割が地下水を利用している」とか。
JR東西線の開通も見逃せない要因の一つ。学研都市線でキタへ出るには、今まで京橋駅で環状線に乗り換えなければならなかったが、その不便さが解消された。
この利便性を見込んだ住都公団と積水ハウスがニュータウン、星田コモンシティの開発に着手。
また、ビジネス都市、京都と大阪の中間に位置することから、マンションの建設ラッシュも始まった。
その結果人口急増の町となった。 中心部や北摂方面では、土地代が高くててが届かないのも大きな要因。
因みに、滋賀の人口増加率ナンバーワンは草津市(7.6%)、京都は亀岡市(7.4%)、兵庫は三田市(全国ナンバーワンの39.2%)、奈良が香芝市(10.1%)で、和歌山が橋本市(11.8%)。
いずれも大都市圏への通勤が可能で、しかも土地の安いところである。
つまり、言い換えれば「環境のいいところ」となる。
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大阪府33市の人口と5年間の伸び率 |
順位 |
都市名 |
人口 |
5年間の伸び率 |
1 |
大阪市 |
2,478,999 |
-1.1 |
2 |
堺市 |
790,519 |
-1.3 |
3 |
東大阪市 |
497,204 |
0.1 |
4 |
枚方市 |
399,063 |
2.3 |
5 |
豊中市 |
390,220 |
-2.8 |
6 |
高槻市 |
359,818 |
0.4 |
7 |
吹田市 |
333,975 |
0.2 |
8 |
八尾市 |
269,101 |
-0.4 |
9 |
寝屋川市 |
255,744 |
0.0 |
10 |
茨木市 |
254,271 |
1.6 |
11 |
岸和田市 |
196,176 |
3.8 |
12 |
和泉市 |
163,931 |
11.6 |
13 |
守口市 |
153,415 |
-1.9 |
14 |
門真市 |
138,130 |
-1.8 |
15 |
松原市 |
133,299 |
-0.5 |
16 |
大東市 |
127,307 |
1.6 |
17 |
富田林市 |
122,992 |
7.8 |
18 |
箕面市 |
122,880 |
2.4 |
19 |
河内長野市 |
120,346 |
7.4 |
20 |
羽曳野市 |
118,448 |
2.6 |
21 |
池田市 |
100,561 |
-1.3 |
22 |
泉佐野市 |
94,360 |
5.6 |
23 |
摂津市 |
85,441 |
-0.6 |
24 |
貝塚市 |
84,844 |
7.0 |
25 |
柏原市 |
78,530 |
4.3 |
26 |
交野市 |
75,265 |
13.9 |
27 |
泉大津市 |
70,843 |
5.1 |
28 |
藤井寺市 |
66,359 |
1.3 |
29 |
高石市 |
63,721 |
-0.2 |
30 |
泉南市 |
62,344 |
3.8 |
31 |
阪南市 |
57,567 |
5.3 |
32 |
大阪狭山市 |
55,940 |
4.2 |
33 |
四条畷市 |
53,932 |
4.6 |
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