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紅葉と古刹の名所・高雄を歩く
京都から丹波へ抜ける周山(しゅうざん)街道は、高雄、槙の尾、栂ノ尾と清滝川の流れに沿うように走る。この3つの地域を総称して三尾(さんび)といい、それぞれの集落に神護寺、西明寺、高山寺の3寺が建っている。
山里の風情や清滝川の瀬音を楽しみながら歩く絶好のハイキングコース。古くから紅葉の名所で、秋の賑わいは京都随一である。特に紅葉の季節は、殆どの車が高雄を目指すので終日渋滞している。
11/24〜25日と一泊で、高雄に出かけた。
大学時代の悪友、8人は高雄の錦水亭に集合。幹事のU君が大学のゼミの仲間と常宿にしているという、お気に入りの旅館。
旅館に着くなり、先ず高山寺を拝観。 清滝川のせせらぎの音が心地よく、周りの山の紅葉に見惚れながら、白雲橋を渡り周山街道を北に進むと、左手に高山寺の表参道に出る。まっすぐ参道を登り、金堂にお参りする。境内は杉や松、楓がうっそうと茂り、森閑として薄暗い。久しぶりに会った友といろいろと冗談を言い合いながらゆっくりと歩く。
今回は、3度目の会合。40年ぶりに合う友もあり、また新たな出会いが始まる。
6時より延々、学生時代のこと、仕事のこと、家庭のこと、健康のこと、ふるさと龍野のこと、趣味のこと、海外旅行のことなど時間を忘れて宴会と談笑に5時間を過ごした。
「夜紅葉や 高雄に集う 京遊会」・・・A君の作
翌日は、所用のある二人と「槙の尾」で別れ、西明寺、神護寺を歩いた。
さすがに京都随一の紅葉の名所である。全山真っ盛りの紅葉を求めて、観光客でどこも混雑。
朝日に紅葉が輝き、赤、黄、茶、緑色と一段と色鮮やかである。素人写真では、とてもその自然の姿を記録できない。神護寺の400段の階段も、紅葉に釣られてすいすいと登る。地蔵院前の庭は、紅葉の落ち葉で一面黄色の絨毯が敷き詰められているように輝いていた。
「うまい、うまく飛んでるー」と「かわらけ投げ」に歓声が上げる。茶店で一休みし下山する。
高雄バス停からJRバスで京都駅まで小1時間。昼食後、散会。
昨年は、定年を控えてこれからの人生設計をどうするかとちょっぴり不安もあったが、それぞれが仕事に、趣味にとしっかりと腰を据えて取り組んでおり、お互い第二の人生を健康で楽しく過ごしていることを確認し合った、心に残るイイ会合であった。
「離れても 心は1つ 京遊会」・・・T君の作。
また、来年も元気で会おう!!!
ウォーキングコース (約2時間) 11/24(金) 高雄錦水亭→高山寺→錦水亭 11/25(土) 高雄錦水亭→槙尾バス停→指月橋→西明寺→ 潅頂橋→高雄橋→神護寺→かわらけ投げ→高雄橋→高雄バス停 |
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栂尾山 高山寺 世界遺産に登録されている。 周山街道を北上し白雲橋を渡るとバス停「栂尾」。大きなバスプールの手前が高山寺の入り口。 紅葉の名所三尾の北の外れにあり、清滝の清流をはさむ境内は、老杉や巨松や老楓でおおわれ、自然の佳景をなし「華厳浄土」にふさわしい寺域である。 古くは比叡山の尊意僧正によって開かれたが、荒廃の後、鎌倉時代に明恵上人が鳥羽上皇の院宣を拝してこの地を得、上皇から「日出先照高山之寺(ひいでてまずてらすこうさんのてら)」の号を賜り、華厳道場を創立し、学問・美術の府としても盛んになった。 明恵上人時代の遺構である住宅建築の傑作、(国宝)石水院や(国宝)鳥獣戯画をはじめ多くの文化財を蔵している。 槙尾山 西明寺 清滝川に掛かる指月橋を渡り、石段を登ると西明寺の山門がある。 天長年間(824〜34)に弘法大師の高弟智泉大徳が神護寺の別院として創建したのに始まると伝える。境内に槙尾の地名の由来といわれる槙の老木が立つ。本堂は5代将軍徳川綱吉の生母・桂昌院の寄進によって再興された。本尊は、鎌倉時代の仏師運慶の作・釈迦如来立像。脇の千手観音立像とともに重要文化財に指定されている。 高雄山 神護寺 高雄山の山腹にある真言宗の古刹。清滝川から長い石段(400段)を登りつめると仁王門が見える。 樹齢1000年以上のもみじの古木がその歴史を物語る。 天応元年(781年)和気清麻呂開山の高雄山寺を前身とし、その後平安末期に文覚上人が再興。 木造薬師如来像、絹本着色伝源頼朝像、など多くの国宝・重要文化財を所蔵している。 金堂東の梵鐘は日本三名鐘の一つ。 境内地蔵院よりの眺めはまさに絶景で、ことに秋の錦雲渓は高雄一といわれている。 紅葉の見物、寺宝の拝観の後には、境内西端にある百数十メートルの断崖からの、名物「かわらけ投げ」が楽しめる。 |