<第130回> 令和5年9月定例勉強会 講師: 水谷 廣美氏(古文化同好会) 青年の家・学びの館 午前10時~12時 37名(会員32名)の参加 |
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2023.9.23(土)午前10時、9月定例勉強会に37名の沢山の方々が参加された。 村田会長より、「本日は、水谷廣美さんの講演会(古代の船の発達と海の道)に早朝から沢山の方に参加いただき誠に有難うございます。ご講演を頂戴します水谷さんは、寝屋川市にお住いで大変歴史に詳しいお元気な方です。長年にわたって四條畷市立歴史民俗資料館で説明ボランティアを務められ、数年前から交野市立歴史民俗資料室へ変わられて、展示文化財などの説明ボランティアをされています。また、全国の歴史資料館めぐりなど大変多趣味で歴史に明るい方です。今回に引き続きいろいろな楽しいお話をお願いしたいと思っています。 さて、令和5年度の古文化同好会の活動として、本日の勉強会で上期が終わり、10月から下期の勉強会・歴史ウォーク、文化祭の展示・しめ縄作りやかるた大会などが予定されておりますので、どうぞ引き続きの参加をお願いします。」と挨拶があり、早速、水谷廣美氏による「講演」が始まりました。 水谷さんは、著書や沢山の資料を活用してレジメを作り画像も整理するために多くの時間を費やして準備して頂きました。約2時間の講演時間に合わせるように手際よく分かりやすくお話しいただきました。 「古代の船の発達と海の道ほか」講演概要 <はじめに> 古代において、海に囲まれたわが国では、島と島との行き来や、朝鮮半島や大陸との交流・交易をする手段としては、船に頼るしかありません。 船の中で最も素朴なものは、竹か丸木を組み合わせた筏船がありますが、既に縄文前期には刳り船(くり船)が使用されており、木製の船の歴史は意外と古いようです。 そのような丸木船が準構造船へ、そして、構造船へと発達する過程を知りたくて、また、倭の女王が、大夫・難升米(なしめ)を使って朝貢した船の形を探りたくて、そして、また、航海のルートや、現代における渡海への挑戦等を記憶に残すべく纏めました。ご一読いただければ幸いです。 縄文時代の刳り船(くりぶね)、筏(いかだ)船 沖縄の木造帆船・サバニ 1.描かれた古代船 弥生中期・唐古鍵遺跡、北道手(きたどうて)遺跡、 井向遺跡、稲吉角田遺跡 弥生後期遺跡・袴狭(はかざ)遺跡、 古墳前期・東殿塚古墳 古墳後期・弁慶ケ穴古墳 2.古代木造船の変遷 ①刳り船 ②準構造船Ⅰ型 単材刳り船、複材刳り船 3.準構造船Ⅱ型 貫型(ぬきがた)と竪板(たていた)型 4.構造戦Ⅰ型 鎌倉時代から室町時代 和船初期の構造船 5.構造船Ⅱ型 室町時代 和船「大板構造」 遣明船 6.文化をはぐくみ、物が行き交う交易の海、 歴史を動かした「海の道」 6-1 弥生時代の日本海の「鉄の道」 6-2 日本統一へ進む「王権への道」 ヤマト王権の道 6-3 遣唐使船と航路・・・飛鳥時代から奈良・平安時代 前期(630~669年) 北路コース 30t 後期(702~838年) 南路コース 300t 7.卑弥呼の特使・難升米(ナシメ)が朝貢に使った船? 8.古代船等で対馬海峡に挑戦した人や石棺を運搬した人の記録 8-1 角川春樹氏による古代船「野生号」の渡海 8-2 大阪市・なみはや号プロジェクトの渡海 8-3 大王のひつぎ海をゆく ー謎に挑んだ古代船ー 8-4 対馬地舟七丁櫓(舟ぐろう)で対馬海峡を往復する 9.まとめ 古代船の発展の歴史は文献に頼らざるを得なかった 船=海からの歴史を見る視点を養うことが出来た ※ホームページに掲載するにあたり、講師の水谷廣美氏が研究・作成された 画像・レジメ等を頂戴しましたこと、また、WEBの各種資料など参照させて いただきました。記して感謝申し上げます。 |
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講師: 水谷 廣美氏(古文化同好会) |
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村田会長の挨拶 |
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村田会長から水谷廣美氏を紹介される |
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講師: 水谷 廣美氏(古文化同好会) |
古代の船の発達と海の道ほか(PDF) |
古代の船の発達と海の道ほか(PDF) |
千人で運ぶ大王の石棺 (inoues.net)を参照ください |
今回の勉強会の関連WEBを下記の通り紹介いたします。 どうぞ参照してください! |
1.遣唐使 - 航路と遣唐使船 - わかりやすく解説 Weblio辞書 2.【サバニ】沖縄の伝統木造舟から海人の歴史とロマンを紐解く |
最後までご覧いただきまして有難うございます。 |