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人口急増交野市
環境の良さが決め手というけれど
交野市はこの5年間で、13.9%と急増している。
(関西人の「平均」を考える会) 98.9.11大阪新聞より

大阪府の人口は約880万人。うち、大阪市に250万人余りが集中している。
これは横浜市に次いで、全国第2位の多さ。
神戸市は144万人で全国5位。京都市は139万人で6位。和歌山市になるとぐっと減って40万人。奈良市が36万人。大津市が28万人である。
それでは、大阪第2の都市はどこか。これが意外にも答えられる人が少ない。自分の住む町の人口でさえ知らない人も結構いる。

左の表は、大阪府下33市の人口であるが、7位の吹田市までが滋賀県の最大都市を上回っている。
ところで、中心部や北摂方面の人口が減少もしくは微増なのに比べて、河内や泉南方面では伸びている。

特に、交野市(かたのし)はこの5年間で、 13.9%の伸び率。
数年前ではコウノシとかコウヤシとか呼ばれ、大阪府民であっても読み方どころか、その存在さえ知らない人がいた町である。

3年前、大阪市内から交野市にに移り住んだKさんは、「子供が成長してきてまず考えるのが、環境。友達の家に遊びに行った時、水道の水を一杯もらったの。それが、ものすごく美味しくて・・・
大阪市内ではドブ臭くて、とても飲めた代物ではない水道水が非常に美味しかったらしい。

交野には現在、作り酒屋が2軒
片野桜・山野酒造株式会社
酒半・大門酒造株式会社
あるが、これは水の美味いことの証明。

市の広報室によると、「水道水の6〜7割が地下水を利用している」とか。
JR東西線の開通も見逃せない要因の一つ。学研都市線でキタへ出るには、今まで京橋駅で環状線に乗り換えなければならなかったが、その不便さが解消された。
この利便性を見込んだ住都公団と積水ハウスがニュータウン、星田コモンシティの開発に着手。

また、ビジネス都市、京都と大阪の中間に位置することから、マンションの建設ラッシュも始まった。
その結果人口急増の町となった。
中心部や北摂方面では、土地代が高くててが届かないのも大きな要因。

因みに、滋賀の人口増加率ナンバーワンは草津市(7.6%)、京都は亀岡市(7.4%)、兵庫は三田市(全国ナンバーワンの39.2%)、奈良が香芝市(10.1%)で、和歌山が橋本市(11.8%)。
いずれも大都市圏への通勤が可能で、しかも土地の安いところである。

つまり、言い換えれば「環境のいいところ」となる。

大阪府33市の人口と5年間の伸び率
順位 都市名 人口 5年間の伸び率
1 大阪市 2,478,999 -1.1
2 堺市 790,519 -1.3
3 東大阪市 497,204 0.1
4 枚方市 399,063 2.3
5 豊中市 390,220 -2.8
6 高槻市 359,818 0.4
7 吹田市 333,975 0.2
8 八尾市 269,101 -0.4
9 寝屋川市 255,744 0.0
10 茨木市 254,271 1.6
11 岸和田市 196,176 3.8
12 和泉市 163,931 11.6
13 守口市 153,415 -1.9
14 門真市 138,130 -1.8
15 松原市 133,299 -0.5
16 大東市 127,307 1.6
17 富田林市 122,992 7.8
18 箕面市 122,880 2.4
19 河内長野市 120,346 7.4
20 羽曳野市 118,448 2.6
21 池田市 100,561 -1.3
22 泉佐野市 94,360 5.6
23 摂津市 85,441 -0.6
24 貝塚市 84,844 7.0
25 柏原市 78,530 4.3
26 交野市 75,265 13.9
27 泉大津市 70,843 5.1
28 藤井寺市 66,359 1.3
29 高石市 63,721 -0.2
30 泉南市 62,344 3.8
31 阪南市 57,567 5.3
32 大阪狭山市 55,940 4.2
33 四条畷市 53,932 4.6