幾多の星霜を重ねた酒蔵の時間は、
ゆりかごのように、ゆったりと流れてゆきます。
無垢根亭はこれからもずっとここで、
皆様をお待ちしています。
曲がりくねったむくね村の細い道を辿ってゆくと
やがて凛と佇む酒半の屋敷門が現れます。
母屋へ続く乱敷きの伝い石のそばには
緑に輝く杉苔の群。
正面にかかる大きな暖簾が
流れる風にそよいでいます。
「初めてきたのに、なつかしい........」
中庭に立ったときにふと訪れる不思議な感覚。
それはきっと、世代を超えて私たちの心の奥深くに刻まれた
古い日本の原風景との再会の想いでしょう。
創業以来、百七十有余年。
この無垢根村の地で星霜を数えた酒半の酒蔵に
東洋と西洋、伝統美とモダンな趣向を織り交ぜて
時の流れに堪えうるほんものたちを
そっと設えました。
そんな無垢根亭のごちそうは
とびきりのお酒とほのぼの料理。
でも、一番の隠し味は
やすらぎのひと時をともに分かち合う
大切な人たちの笑顔とさわやかな森の風。
そして、ゆりかごのような
酒蔵のゆったりとした時の流れです。
仕込蔵の再生
酒半の始祖、半左衛門喜之が文政九年(1826年)創業の折の
仕込蔵、「中蔵」の装いを改め、「酒に酔い、人に酔い、夢に酔う」
をテーマに、お客様との出会いの場としてスタートしたのが平成十一
年冬。無垢根亭は四名様がゆっくりとおくつろぎいただけるカウンタ
ーをしつらえた一階土間と、土蔵屋根裏の豪快な梁組みを見上げる
約三十畳の二階板 の間で構成されています。
二階では最大48名様がお食事をお楽しみいただけます。
無垢根の宴 --
旬の息吹を食卓に
旬の素材を活かした創作料理と最上のお酒のハーモニー。そして、
時の流れに裏打ちされた伝統的な酒蔵空間の中で、やすらぎのひ
と時をお過ごしいただくのが亭主の願いです。
お料理はコースでお召し上がりいただく「むくね膳」ただひとつ。
季節の恵みを生かした旬の創作料理と酒蔵ならではの飛び切りの
酒の数々をご用意してお待ち申し上げます。
〜ただいまのお献立です〜