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6.月輪の滝(つきのわのたき)と吉向窯(きっこうかま)

吉向焼の歴史、詳しくは、吉向松月窯のホームページへ

尺治の翠影(しゃくじのすいえい) 交野八景の一つ、尺治の翠影(しゃくじのすいえい)

「尺治」 と呼ばれる谷は、古くから神がおられる神聖なところとされ、滝や大岩などが信仰の対象となっていました。
府民の森から奈良へ通じている道は、その昔、大和から新しい文化がやってくる道でした。

月輪の滝
獅子窟寺の修験者たちが修行の場として使っていた滝。
夏は水量が多く滝のしぶきが気持ちいい。滝の周りは子供たちや家族連れの絶好の水遊び場として賑わっている。
府民の森・くろんど池へのハイキングコースの入口で多くの大阪府民から親しまれている所です。

「尺治」の地名
石に精霊がこもるという信仰は古くからの自然信仰のあらわれである。
東京都練馬区に石神井(しゃくじい)というところがある。
石の剣が石神井公園の三宝池から出たことから、これを御神体としてお祀りしている。
石神井(しゃくじい)というのはこうした由来をもってつけられたと言う。

月輪の滝 私市(きさいち)でも土地の神を祀る風習があり、この尺治の地を神のおられる神聖な場所とされてきた。

尺治掛ケ石谷(しゃくじかけいしだに)

:月輪の滝から西へ尺治谷を抜け、私市の大阪市大付属植物園で合流する尺治川、この川筋を尺治といい、その北の崖から上の山一帯を掛ケ石谷という。弘法大師が獅子窟寺で修業された時、腰掛用に良い岩があったとかで、つけられた名前とか言われている。

尺治坪坂(しゃくじつぼさか)

:ちょうど月輪の滝のところをいう。
滝壷へ下る坂道、急坂のある険しい所を示した地名。


このくろんど池へのハイキングコースの月輪の滝の手前に吉向窯がある。
陶芸作品が展示されており、販売もしている。
詳しくは→吉向焼の歴史 近畿地方の焼き物紹介によると

吉向蕃斎作「五方三彩水指」

「吉向窯は、19世紀のはじめに、愛媛の吉向治兵衛が大阪の十三(じゅうそう)に窯を開いたのが始まり。
大阪には数多くの窯場があったが、現在まで続いているのは吉向焼だけである。
吉向焼は元来、多彩な技法で知られ、青磁や、三彩のほかに多種多様な技法が使われている。
楽焼き、色絵などの茶器が主流である。
窯元はこの交野市私市の松月窯と東大阪市の十三軒窯がある。」
とある。


かたの広報・交野市史 を参照

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