定例勉強会  青年の家 学びの館
3/26 午前10時 (21名の参加)

 
継体大王の時代
古代国家形成前夜

講師:近藤 登紀氏(考古学研究家)


講師 : 近藤 登紀氏
 今回、近藤登紀氏は「継体大王の時代・古代国家形成前夜」をテーマで、今城塚古墳の概略と太田茶臼山古墳との比較に始まり、継体大王の即位前から王権の誕生、考古資料(出土品)の特徴点、朝鮮三国とのかかわりなど、首長連合から古代国家成立へとひも解かれ、継体の時代は前代から次代へつなぐ過渡期、体制を継ぐ、正にその通りの大王であったと締めくくられた。沢山の有益な資料をもとに大局的な観点から詳細にご講演頂きました。
 熱心に受講された会員からは、高度な内容に「本当に良かった!」と感激の声が上がりました。

 継体大王の陵墓は宮内庁によって茨木市の「太田茶臼山古墳=5世紀中頃」に比定されていますが、最近の調査によって、すぐ隣の高槻市「今城塚古墳=6世紀前半」が真の継体大王墓ではなかろうか、と推測されています。継体大王は謎の多い大王で、応神大王の5世孫と伝えらられ、近江あるいは越前の出身とされ、淀川流域の樟葉宮で大王となりますが、20年のあいだ大和に入る事が出来ませんでした。
 こうした経緯から、大和には大王と距離をおく勢力がいたとする説があります。
継体大王の時代は、百舌鳥・古市古墳群の築造が終焉を迎えつつあり、それまでとは異なった政治システムが模索された時代で、継体大王は政治組織・制度の整備を積極的に進めたのです。
 この整備はやがて欽明大王の時代に結実し、安定した政治システムへと導きます。
    (近つ飛鳥博物館パンフレットより参照)

 5月14日(土)の歴史健康ウォークで、今回勉強しました、
 「今城塚古墳とハニワ工場公園」を、講師の近藤先生の案内で巡ります。
   皆様、ご期待下さい!
近藤先生と黒田幸男さんのご厚意で、当日の資料関係を頂戴し、掲載させていただきましたことを
心より深く感謝申し上げます。
史蹟 今城塚古墳とは

高槻市作成の下記のホームページをご参照ください!

史跡 今城塚古墳



 
継体大王の時代
古代国家形成前夜

講師:近藤 登紀氏(考古学研究家)





別紙 資料
下記の図は上記の講演内容の図の番号に連動しておりません。
参考資料としてご覧ください。
最後に、横穴石室の世界についても詳しくご説明いただきました。

近藤先生、長時間大変詳しくご講演を戴き有難うございました!
5月14日(土)、歴史健康ウォークで、今回勉強しました
「今城塚古墳とハニワ工場公園」を、講師の近藤先生の案内で巡ります。
集合:枚方市駅・JR高槻駅行きバス停前 午前9時 です。
皆さんの参加をお待ちしております。


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