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第7回京遊会、新選組ツアー散策記

岩下利明さんから投稿頂きました

 11月10日(水)13:45定刻にJR京都駅中央改札口前を参加者全員揃って出発。
第7回京遊会―新選組ツアーの始まりです。メンバーは、幹事で案内役の村田義朗さん、芦谷正裕・菊谷寿六・寺田尚明・冨田邦良・三木俊作・山田忠男・上田裕彦(11回生)さんと私(岩下利明さん)の総勢9名。
 幹事村田さんの案内で、先ず不動堂村屯所跡の石碑を見て、伊東甲子太郎他御陵衛士殉難の地、油小路と縁(ゆかり)の本光寺へ。途中道を聞いた散髪屋さんが、親切に本光寺まで案内の上、門の呼び鈴まで押して「出てくるのにちょっと時間掛かるけど、待っときや」とアドバイスまでしてくれた。暫くして、奥から腰が90度以上に曲がった老尼僧が杖のたどたどしい足取りで現れた。どう見ても90歳前後か。門内に据えられた椅子に座り、伊東甲子太郎殉難の件(くだり)を一通り聞かせてもらった。一度説明が始まるや、そのしっかりとした口調はとてもそんな年とは思えない。その元気さに一同感嘆。結局その散髪屋さん、説明聞き終わるまで一緒だった。よっぽど暇だったんやろか。 さっきの門前で行き会った自転車の人が追っかけてきて「伊藤甲子太郎が殺られるのを目撃した人が、お婆さんだったけどこの間まで生きておられたんや。その人の家が此処や」と指差して教えてくれた。
 この辺りは下町のようで、先ほどの散髪屋さんといい、この人といい思わぬ下町人情に巡り合ったもの。次いで西本願寺へ。

  京都駅西側の観光案内ページ・とんかつ一番を参照下さい。
  西本願寺、伊東甲子太郎殉難の碑、新選組の年表、そのほか詳細が見られます。

久し振りの再会を喜び合うメンバー (敬称略)
ロイヤルホテル前の新選組最後の不動堂村屯所跡石碑前にて
左から(前列) 岩下、寺田、村田、上田、冨田 (後列)山田、芦谷、菊谷、三木
伊東甲子太郎他御陵衛士殉難の地、油小路とゆかりの本光寺

 西本願寺では、北側の新選組屯所跡・太鼓楼から南側へ廻り、山田さん推薦の書院と飛雲閣(何れも重要文化財、一部国宝)を見学。案内役の若いお坊さんの説明を聞きながら一順。
 何れも安土桃山時代の絢爛豪華な造り。最初の「虎の間」。四方に金箔をふんだんに使った虎の絵を巡らせている。当時はさぞかし豪華なことであったろうと推測されるが、なにせ400年前の代物、すっかり色が剥げてしまい往時を偲ぶばかりである、特に印象に残ったのは、書院北廊下の壁画。長い廊下一杯に描かれた「満月の下、風に靡く薄(すすき)の原」。その薄が全て一筆書きとか。一見地味そうに見えるが、実に豪華なものであった。但し、此処は仏教とは直接関係なく、太閤秀吉縁(ゆかり)のものとのこと。時の天下人秀吉と勢力の維持に腐心する宗門との必死の攻防が偲ばれる。

西本願寺新選組屯所跡・太鼓楼
新選組は「池田屋騒動」元治元年(1864)以降隊士が増え、
壬生の屯所では狭くなったこともあり、慶応元年(1865)3月10日、
屯所を壬生から西本願寺へ移し、境内に「新選組本陣」の看板を掲げ、
北東にあった北集会所と太鼓楼を使用していた。
明治6年(1873)、北集会所は姫路市の(亀山)本願寺に一部移設したため、
現在の西本願寺に新選組の足跡を見るのは太鼓楼だけである。
紅葉も鮮やかな飛雲閣(国宝)
三層柿葺の楼閣建築で聚楽第から移築されたと伝えられている
外観は、唐破風や入母屋など変化に富んだ屋根を巧みに配し
左右非対称の妙を見事に作り上げている。
重厚な装いの西本願寺阿弥陀堂門前

早速、参加者からメールを頂戴しましたので紹介します
2004.11.13   菊谷寿六さんより
 京都での楽しいひと時本当に有難うごさいました。
また今回幹事村田さんのご尽力感激のきわみです。ほんとうにお手数かけました。
来年は「愛知万博」をテーマに小生がお世話させてもらいますが宜しくお願いいたします。
2004.11.12  芦谷正裕さんより
 12日午後、町田に帰って来ました。早速、皆様のメール拝読しました。三木さん写真ありがとう御座います。京都で京都に住んだ人の集まり、本当に楽しく、過ごさせて頂きました。学生時代見過ごされていたところに特に遊びに行くところと思っていた三条や河原町、木屋町、高瀬川がこんなに生臭い歴史をもっていたとはあらためて、4年間の京都生活の価値を認識しました。村田さん、ご案内ありがとう御座いました。特にまた西本願寺のガイド説明はわれわれにその貴重さ、芸術性の高さを教えてくれました。 お寺と戦争の勝者である秀吉の政治のつながりなどこんなに密接だとは余り知りませんでした。
夜の冨田さんや岩下さんの西播地域の農業の村のあり方や三木さんの急成長の農業知識の豊富さなど聞くにつれて、このメンバーはいつまでも自信をもって新しいことに取り組みたいなと思いました。
赤ワインを飲んで、わかがえりましょう。
今回のいろんな思い出話、楽しみにしています。
2004.11.12  三木俊作さんより
 今年の京遊会は村田名幹事の下「新選組」を満喫いたしました。本当にありがとうございました。
京都での学生生活は勉強ばかりの毎日?で今回の散策は知らないところばかりで、改めて京都のよさを感じさせられました。今後も的を絞った観光をしたいと思います。
取り敢えず写真をお送りします。

2004.11.11  山田忠男さんより
 このたびは、大変お世話になりました。
村田君のお陰で、今まで知らなかった沢山のことを知ることが出来ました。
相変わらずの勉強家に感心します。みたこともない資料をよく集めれたと思います。
益々京都が好きになりました。
本当に、京都で学生生活を送ったこと、よき友に恵まれた幸せを感じます。
とりあえず、皆さん方を撮った写真を送ります。
2004.11.11   寺田尚明さんより
 卒業後何度と無く、京都を訪ねましたが今回の京遊会ほど充実した京都見学をしたことがありません。これも厭えに貴兄の事前の綿密な下調べに基づくツアー企画の賜です。
本当にお世話になりました。
2004.11.11   冨田邦良さんより
 京遊会いろいろお世話になりました。
幹事の村田君、素晴らしいテキストを作っていただき楽しい新撰組史跡めぐりができました。
めったに見ることができない本願寺書院拝観、ここ本光寺門前の石塔にもたれかかり絶命した伊藤甲子太郎、会津藩本陣をしいた金戒光明寺、あまり歩くことがなかった壬生界隈、角屋の柱への刀傷、蛤御門の鉄砲あとと、いろいろ楽しいところを見せていただき有難うございました。
来年は愛知万博また温泉宿楽しみにしています。

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新選組ツアーをお楽しみ下さい