駿河路のバス旅行

横林寛昭さんから投稿頂きました

 1月29日、仕事にのめり込んでいる私を家内が連れ出した。家内は、外食レストラン店の抽選で無料招待、同伴者は1万円掛かる旅行会社の企画である。JR池袋駅7:10発、19:20着の1日旅行。定員45人乗りバスに41人の参加で大盛況。殆どがシルバー世代で、夫婦が5、6組の男性参加は10%位である。
発生コストは、交通費・ガイド代・昼食代・清水港のクルージング費用を概算すると、1人5000円前後と考えられる。無料招待客のスポンサーは3社の外食産業会社であったが、招待客の同伴者から1万円を徴収して、1人5000円とすると無料の招待者をリカバリーしているように思われるが意地の悪い見方であろうか。
第7回日本経済新聞の拙コラム(1月26日UP)に、企業は品質コストを製品に加えた品質責任を強調した私の目には大いに疑問を感じた。また、土産店にも中味が少量の過大包装箱の品があり、商品責任の薄さを知らされた。

 昼食は、石原マリンステーション(静岡市)で本場静岡のマグロ中心の料理だった。バス発着の観光客相手のためか、準備され冷えていた料理が2,3品あり、熱つければ美味しいだろうにと残念だった。


                  マグロをさばく料理人

日本一美味しいと東京、大阪から常連客の絶えない末廣鮨のトロは絶品であるが、静岡港に上げられるマグロであることが裏付けられた。
石原マリンステーションで、ビールのつまみのマグロチーズ、カツオチーズ、海産物を買い、東京方面に戻る苺海岸通りは左手山の傾斜面のビニールハウスで採れた苺を、売る店が路上に軒を並べていた。


 日本平には、静岡の特産物を売っている月日星。同店では、観光客のために熱いお茶と安倍川もちがテーブルに用意されていた。お茶は香りが良く、美味しいほたてしぐれや手頃感の良い安倍川もちなど数点買った。バスから見える沢山のみかん畑のみかんを食べたいと思っていたら、同店にみかん10個が200円と激安で、重いのに3袋買ってきたが実に甘いみかんだった。


                       お茶畑:

 秀麗富士山を望むビューポイント、日本平の山頂に在る日本平ホテル。同ホテルの美しい庭園から駿河湾を見下ろす眺めは実に素晴らしかった。庭園は、ゴルフ場よりも手入れが行き届いており、春芽吹きするグリーンのジュウタンを想像すると同ホテルで宿泊したい気持が沸いてきた。ホテルの従業員は、これほど綺麗に見える富士山は珍しいと言っていた。当日は快晴で、春を思わせる気温の中、駿河湾と富士山の景観は心掛けの良いツァー客の皆さんのお陰であろうか 感謝している。



           日本平ホテルの庭園から観る富士山と駿河湾

同ホテルの庭園は、木村拓哉主演のテレビドラマ「華麗なる一族」の撮影のロケ地でもあり、実際に庭を散策してその壮大さに感動した。ドラマの夜景の神戸港は、実際の撮影が駿河湾だったのは驚きだった。



                        広大な芝生


              鉄平が手を叩くと姿を見せた鯉が居た池

 清水港は、徳川家康が水軍の根拠地として栄え、富士山・三保の松原・伊豆半島を望む景観の美しさが四季を通して観光客の高い人気を呼んでいるのだろう。この港から40分程駿河湾のクル−ジングを楽しんだ。


                     観光船から視た清水市の町

船の発着場は、カモメが沢山飛んでいた。餌をもらうことを良く知っていて、1、2羽の偵察隊が来てその後何処からともなくウワッーという感じで船の周りに飛んで来る。空中で一瞬止まるかのようにして手先から餌をくわえて行く。餌ヤリで間近に観たカモメの目と足が赤く、とても可愛かったと初体験の楽しさを家内は言っていた。


                     カモメに餌を与える
今回の旅は、天気に恵まれ、仕事に埋没している私にとっては、大きな気分転換となった。

     2009年1月30日                 横林寛昭さん

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