森と書いて「もり」と読む。 天暦三年(949)、三宅山一帯が石清水八幡宮の荘園となり、その範囲は、交野地方の山々一帯1400町歩に及ぶ広大なものだった。 池田 麗一著「須弥寺沿革誌」に、山司(荘司)として、石清水八幡宮から派遣されてきた役人の名前が、森に伝わっていることが記されている。 それによると、延久年間(1069〜74)、森宮内少輔という有徳の人が森に住んでいた。 そのことにより、彼の名があがり、これまで、「無垢根(むくね)」とよんでいたこの村の名前を「森の村」と呼ぶようになったと言う。 |