<第144回>  令和7年3月定例勉強会
日本のなかの古代インド文化探訪
  講師 : 信田 隆司氏 (妙見東)
青年の家・学びの館 午前10時〜12時
 34名(会員30名)の参加
2025.3.22(土)午前10時、3月定例勉強会に34名が参加されました。
 村田会長の挨拶で始まり、講演会は、信田隆司氏をお招きして、「日本のなかの古代インド文化探訪」の演題で、昨年の2月に引き続き、第2回目の講演会として開催されました。

 先ず冒頭「インドの歴史概略と宗教の変遷」を系統立てて詳しくご説明いただき、後半は、第1回目の「復習」と「日本語になった古代インド語」などに関連するお話などから「祇園祭の山鉾ルーツ」「日本の伝統文化」までを幅広く、目で見て理解しやすいように沢山の画像を交えてパワーポイントを使って約2時間熱く語って頂きました。

 12時を過ぎて講演を頂戴したのは初めてでしたが、皆さん、信田さんのお話に魅了されたように時間の経過も忘れて感動されたようです。 
 今回の講演は、信田隆司氏が大学院でインド古典学を学ばれた中で、主に仏教を通じて伝えられ我が国の文化の基層ともなっている「言語」「ことば」に関連する分野のお話などから現在のわれわれの生活にも繋がっている身近な伝統文化などを詳しく解説頂きました。

 参加された皆さんより、
@「古代インド文化という難しい課題でしたが、最初に「インドの歴史」を順序だててお話しくださり、それに合わせて「宗教」がどのように生まれ、変遷を繰り返す中で現在に伝えられているかを詳しく解説頂いたので、大変分かりやすかったです。」
A「昨年習った「日本語の五十音」や「いろはの歌」、「般若心経」など、また、「能や歌舞伎」などとして伝わってきていることが分り、感動しました。」
B「昨年の講演会よりずっと分かりやすかった。」
C「難しかったが、大変興味深く引き付けられる課題でした。大変勉強になりました。」
 と好評でした。

<講演概要>   
 1.インドの歴史概略と宗教の変遷
   @インダス文明、アーリア人、アレクサンドロス
   Aリグ・ヴェーダ、アーユルヴェーダとは
   Bバラモン教からヒンドゥー教へ
   Cカースト制度
   D仏教の誕生と伝播
   E貝葉(ばいよう)とは?
 2.前回講演の復習
     奈良霊仙寺の仮面劇、梵語とは、五十音図、
     いろは歌、悉曇文字
 3.日本語になった古代インド語 1/2、2/2
     マラを祀る、ストゥーパ(卒塔婆)
 4.祇園祭の山鉾ルーツ考、法隆寺貝葉写本
 5.大仏開眼供養会とインド僧菩提遷那
 6.日本の伝統文化
 7.いろはの歌 全員で斉唱

 ※今回、講師の先生のご厚意により当日配布された
   イ.「レジメ番外編11p(インドの歴史概略と宗教の変遷」」
   ロ.「レジメ本編26p(日本のなかの古代文化探訪)」を
     頂戴しましたこと、記して感謝申し上げます。
  
   国旗について

まず三色それぞれの意味合いについて、以前はサフランはヒンドゥ教、緑はイスラム教、白は二つの宗教の和解その他であったが、現在はそれぞれ、勇気、豊穣、平和を意味する。

真ん中の丸いのは法輪。アショーカ・チャクラといい、仏教の根本思想である十二因縁、縁起説がもとになっている。仏教はインドで消滅したとも言われているが、また人口比で0.8%を占めるくらいしかいないが、その伝統の精神は死んでいない。ここに生きている。
 尚、前回の講演で(2024年2月)使用された、下記のレジメ文書は別ページにリンクしておりますので。興味のある方は、是非とも参照してください。

   
@日本のなかの古代インド文化探訪(6p)
   A日本における古代インドおよびユーラシア回廊の文化(補足資料)(26p)

講師 : 信田 隆司氏
 
 
 
最後に、「いろは歌」 全員で斉唱 
 
 
 


 日本のなかの古代インド文化探訪
講師 : 信田 隆司氏
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 尚、前回の講演で(2024年2月)使用された、
   下記の文書は別ページにリンクしておりますので
   興味のある方は、是非とも参照してください。

   
@日本のなかの古代インド文化探訪(6p)
   A日本における古代インドおよびユーラシア回廊の文化(補足資料)(26p)

最後までご覧いただき有難うございました

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